新人看護師が頭を悩ませる報連相

医療現場では、医師や看護師、薬剤師、事務スタッフなど色々な職種の人たちが働いています。そんな中、医療業務をよりスムーズに進めるためには、スタッフ同士のこまめなコミュニケーションが必要不可欠になります。特に近年では、チーム医療に力を入れる病院が増え、どの職種も隔たりなく協力し合い、治療を行うようになってきました。多様な職種と連携することは重要なことですが、立場や価値観が違うため、意思疎通が難しいという側面もあります。特に新人看護師の場合、どうコミュニケーションを取れば良いのか戸惑うこともあるでしょう。

看護師になれば、誰もが「報連相」が大切だということを教えてもらうはずです。しかし実際のところ、これが苦手という新人看護師はとても多い現状があります。もちろん看護師だけでなく、どの仕事でも報連相は大事なものなのです。ただ、特に病院はチームで活動しており、人の命を預かる場所でもあるため、情報共有は最重要事項となります。基本的なやりとりだけでなく、自分自身の仕事の進捗状況も周囲に伝えることが必要になってきます。

そんな中よくあるのが、新人看護師がベテランの看護師に報連相をするのが怖いというケース。もたもたしていると叱られそう、「忙しいから後にして」と言われそうといった怖い気持ちが勝り、なかなか報連相をすることができないという声を耳にします。しかし、情報を共有しておかなければ、患者さんの治療に影響が出る可能性があります。先輩が忙しそうだから後にしようと後回しにすることはせず、相手が理解しやすい伝え方をすることが大事です。加えて、いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのようにという5W1Hを意識しましょう。その上で、どの順番で伝えれば相手にしっかり伝わるかを考え、簡潔に報告するようにしましょう。さらに詳しい情報を知り、看護に活かしたいなら、医療現場での報連相のコツを調べて参考にしてみてください。